副業で転売(せどり)を考えた理由 〜時代を読む〜
残業60時間の壁
ネット通販が増えたので、ヤマト運輸が宅配事業の見直しをすると言うニュースがながれた。
今、宅配業界は人ひとりの仕事量がキャパを超えているのが現状で、それでいて給料は少ないと来ている。
離職者が増えるし、誰もやりたがらない仕事となって来ているのだ。
そもそもの原因は「送料無料」が大きな原因だが、これはECサイトにおける安くて便利というイメージ戦略で、消費者にとってはありがたいサービスである。 ECサイトと運送業会では、顧客割引で格安の運賃サービスで提携しているが、物量と運賃と労働量が全く合わくドライバー泣かせなのである。
今までも激務な業界なのに、ネット通販の「送料無料」はさらに追い討ちをかけて、ドライバー負担が増し、身体を壊すか、仕事を辞めるかの二者選択にきているが、仕事を辞めたところで次の仕事があれば良いのだが、年齢などで、次の仕事ができない者もいるから、仕方無しにしがみついているのが現状だ。
物事を測るのに「時間」と言うものを使うけど、「中味」は見ようとしない。 って言うか、「測る材料」にできないから、どうしても「時間」と言う分かりやすいモノで判断してしまう。
法律化
電通の過労死問題から、残業60時間の壁が法律化されそうだ。
そうなると、現在の物流を60時間内で抑えようとすると、人や車を増やさなければならない。
増やすと言う事は、経費がかさむので、運賃を上げなければならない。
かと言って、そう簡単に運賃を上げられないから、考えた先が再配達の有料化だ。
アメリカでは、これで離職者が減ったと言う。
BtoBの発送物
かくいう私も物流業界人で商業を顧客とする集配男子だが、集荷におけるBtoB(Business to Business)もほとんどが通販で、中でもアマゾンFBAに発送する荷物が多くなって来ている。
その理由は、売れてなおかつ2週間後には現金化されると言うキャッシュフローが良いからだ。
今までなら、月掛けはもちろんの事、約束手形なんて支払いが半年後とかで、もしその間に相手先が倒産したら共倒れしてしまう。
企業が生き残るのには、キャッシュフローと言う血の循環が良い事が条件だ。
だから企業もFBAへ荷物を送り込む。
そうする事で、無駄な営業もしなくて良いしね。
転売に目をつけた理由
上記の事柄から、ネット通販が伸びているという事だし、まだ伸びると思う。 モノがある限り売買は無くならないし、一度使った便利なものは手放そうとしないのが性だからね。
新品はもちろんの事、リサイクルショップが繁栄するって事は中古商品も売れる。
しかも、給料が上がらない時代、中古で良いと言う人が増えると思う。 現にリサイクルショップは、引越し屋さんと手を組んで仕入れ拡大を図っている。 引越しの時にはいらないものが出てくるからね。 よく考えたもんである。